春になると何故か変な人が増えるのには理由があります。

3月に入り一気に春が来たようで、日差しが眩しいです。

 

先日のことです。

ご相談かしら?と真剣に電話対応をしていたら、恥ずかしくてブログには書けない質問を色々されて絶句してしまいました。

 

こんにちは、ニュートラジェンの石井です。

 

絶句した後に、「あ~、春が来たんだよなぁ」

「春だから、変な人が増えるよなぁ」

と変に納得してしまいました。

 

それは、何故か?

 

春は暖かくなって過ごしやすくなるのに、なんだか落ち着かない、イライラしたりする。

反対に、「五月病」のようにやる気が失せたりする人が多いのではないでしょうか?

 

それは、何故か?

 

原因を考えてみましょう。

 

 

変な人が増える理由 その①

 

 

春は物事をスタートさせたり、環境の変化を経験することが多いですよね。

 

確かに何かを始める、環境の変化などは、ストレスの原因となります。

人間は生きている限りストレスは必要な生き物。

しかし、過剰なストレスは身体にとっては大きなダメージになったり、また小さなストレスでも溜まってくるとイライラや不安、憂うつになり、怒りっぽくなったりします。

 

 

 

変な人が増える理由 その②

 

 

東洋医学の考え方から見てみると、もっとわかりやすいと思います。

 

東洋医学でいうと、春は陰陽でいうと“陽”の季節に入り、冬の間に眠っていた植物や動物が起きて、一気に大地に生命エネルギーが満ち溢れる“芽吹きの季節”です。

 

それぞれの季節ごとに、人間の臓器とも関係があるのですが、春は五臓の「肝」と関係があります。

 

春になると、五臓の「肝」が活発に働き出すとされています。

「肝」は単に現代医学でいう血の貯蔵庫である肝臓をさすだけではありません。

「肝」は、血を貯蔵し、気の流れを調節する働きがあります。

つまり自律神経を握っていると思っても良いでしょう。

そのため「肝」が正常に機能をしていると、気も血もスムーズに全身にめぐり、精神的にも落ち着きます。

 

そんな「肝」が活発に働き出す春。

その働きが盛んすぎると、血が騒ぐようになるのです。

自律神経のバランスを乱してしまうのです。

 

だから町には、一人で怒っていたり、ちょっとどうしたの?、なんか変だという人が増えるのです。

 

きっとご本人も周りの人も、どうしてこんなにイライラするんだ、こんな行動になるのかと悩まれていることだと思います。

それは春だから、「肝」が亢進しているからだとある程度大目に見守ってあげてください。

 

 

反対に、五月病のように何をやっても無気力という人も出てきますよね。

 

「肝」はストレスを発散させ、精神や感情をコントロールする役割を担っていますが、ストレスにとても弱いのです。

だから、ストレスを強く受けると、「肝」の機能が低下し、気の流れが滞ってしまうのです。

こういう状態を“肝気鬱結(かんきうっけつ)”と呼びます。

入学や入社、人事異動など生活の変化も多く、情緒が不安定になり、ストレスで「肝」が働かなくなって気の流れが滞ってしまっているのです。

 

 

春に起こる体の不調

 

 

体の症状として出やすいのは、のぼせやめまい、不眠なども起こります。

 

また、春一番にはじまり、春には風がよく吹きます。

この風も、体調を崩す大きな原因です。

 

風によって起こる不調は、鼻水、目の充血、頭痛。

湿疹や蕁麻疹、そしてアトピー性皮膚炎の悪化、花粉症も引き起こしたりします。

 

 

春に取り入れたい養生

 

 

春の養生のポイントは、なんといっても早起き!!

朝日をたっぷり浴びましょう。

 

そして、一気に春の装いをしないこと。

寒暖の変化が激しく、体調を壊しやすい季節。

常に上着を持参し、また風による不調をさけるためにスカーフなどを利用してください。

 

酸味のある食べ物(酢や柑橘類)は、「肝」の働きを高めるので、控えてください。

「肝」の働きが強くなりすぎると、消化吸収の働きを妨げることがあるので、甘味のある食材(キャベツ、人参、山芋、カブ、なつめ)などを日々の食事に取り入れてください。

セロリ、春菊、シナモン、ミントなど香りの強いものは、精神を安定させる効果があるので、積極的に取り入れましょう。

 

それから、もっとも大切なことは、ストレスの解消を心がけること!!

まずは、一日を朝日を浴びて深呼吸することからスタートさせてみませんか!!

 

 

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