意外な盲点、パン食にも要注意!!
私たちが食べる食品は、植物性食品か動物性食品に分類されますよね。
しかし、食品の中で唯一どちらにも属さない食品があります。
何だと思われますか?
それは塩です。(ちなみに、砂糖は植物性食品です。)
人間は「塩」がないと生きていけないと学校で習いませんでしたか?
では、なぜ生きていけないのでしょうか?
まず、塩は、生命の維持に欠かせないナトリウム(Na)と塩素(Cl)からできており、塩化ナトリウム(NaCl)と呼ばれます。
このうちナトリウムは、必須ミネラルのひとつです。
ナトリウムは、ナトリウムは成人の体内に約100g含まれており、主に細胞の外側に存在し、体内の水分量をいつも適切な状態に調節したり、神経や筋肉を正常に動かすために働いたりする重要な役割をします。
一方、塩素は胃液などの成分になります。細胞内外のミネラルのバランスを保つためには不可欠の元素です。
しかし、「塩の摂り過ぎは体に良くない」とも教わったと思います。
それはなぜでしょうか?
人間の体には、塩分濃度を常に一定に保つ働きがあります。
塩分を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が高くなり、それを下げるために水分を多くため込むようになります。
その結果、血液量が増えて血管がパンパンになり、大量の血液を流すために血管壁に高い圧力が加わるようになります。
つまり「高血圧」の原因になるのです。
そして、塩分を排出するのは腎臓の役割です。
腎臓は体内の余分な塩分や老廃物を濾過して尿をつくる働きをしているため、塩分を摂り過ぎると腎臓に過度の負担がかかります。この状態が続くと、腎不全を招くこともあるのです。
ということで、塩がなくては生きてはいけないけれど、摂り過ぎも体に良くない。
何事も、やはりバランスですよね。
減塩醤油を始め、和食の世界では減塩を気にした商品を見かけることが多くなりましたよね。
それらを上手に取り入れて、減塩をされておられるご家庭も多いことでしょう。
また、和食はどうしても塩分が気になると、朝は洋食のご家庭も多いでしょう。
しかし、実は意外にパンの中に含まれている塩分は多いのですよ!!
英国の減塩推進団体にルーツを持つ「塩と健康に関する世界行動(WASH)」が世界32の国と地域で流通する主食とされる白パン、全粒分パン、混粉パン、ナン、ピタパンなどのフラットブレッドなど2,300あまりのパンを調査した結果、驚くべきレベルの塩分が含まれていることが明らかになりました。
日本の規格で考えると、パン1斤(340グラム)の塩分含有量は1.8~4.7グラムといったところ。
1斤6枚切りの食パンを1食2枚食べるとすれば、主食のパンだけで意外な量の塩分を摂ることになます。
食塩入りのバターをぬれば、またまた塩分アップ
それに、塩分が高いソーセージやハムなど加工食品を食べるとなると!!!!!
減塩を気になさっておられるなら、パン食もご注意ですよ!!