収入格差と栄養格差
「そんなに食べていないのに痩せない!!」という人が周りに増えてきたなぁ~と思ったら、私もちょうど更年期世代。
更年期には、女性ホルモンの分泌の低下や加齢による筋肉量の減少によって代謝が落ちてくるから、痩せにくいというのも頷けます。
それとは全く違う角度からですが、先々月の日経新聞の記事で、収入と肥満の関係について書かれていました。
厚労省の2010年国民生活基礎調査と国民健康・栄養調査に参加した全国の20歳以上の男女約2900人を対象とした調査のデーター分析によると、世帯年収が少ない女性ほど肥満リスクが高い傾向にあることが分かったそうです。
65歳未満の女性では、世帯年収が200万~600万未満だと、肥満のリスクは、600万以上の女性に比べて1.7倍。
200万円未満だと約2.1倍になった。
教育を受けた年数が9年以下(小中学校)の女性は、10年以上の女性に比べリスクが約1.7倍になったそう!!
また、摂取エネルギーに占める炭水化物の割合は、世帯年収600万円以上の男性が58.6%なのに対し、200万円未満の男性は61.1%、女性の場合も同56.8%に対し同59.7%と、年収が低いほど炭水化物の摂取が増えています。
安価なものでお腹を一杯にしようとすると、どうしてもご飯などの炭水化物に偏ります。
それが、肥満の原因の大きな部分を占めているということがはっきりわかりますよね。
炭水化物に偏った食事を続けると、肥満はもちろんのこと、糖尿病をはじめとした大きな病気につながっていきます。
また、臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となるタンパク質の不足した食生活を続けると、筋肉量が減るので基礎代謝量の低下を引き起こし、肥満につながります。
収入格差が影響する肥満が、ゆくゆくは医療費の増大につながっていくとしたら・・・・
厚生労働省は、医療費の伸びが過大とならないよう、糖尿病等の患者・予備群の減少、平均在院日数の短縮を図るなど、計画的な医療費の適正化対策を推進しているようですが、もっと生活に根ざした抜本的な改革が必要ですよね。
しかし、健康は日々作られているのです。
それを作っているのは貴方自身です。
だからこそ、一人ひとりがが栄養に対する知識、それに基づく食生活の改善をしていくことが大切でしょう。
以前からニュートラディバイド(栄養格差)の広がりについて警鐘を鳴らしているニュートラジェン。
もっと、もっと大きな鐘を鳴らしていかないと!!
ハチマキを締め直して頑張りま~す。