血管と血液の豆知識と貧血について
さて問題です。
人体に張り巡らされているものは?
こんにちは
ニュートラジェンの石井です。
答えはわかりましたか?
人体に張り巡らされているものは
そうですね。「血管」です。
今回は、「血管」「血液」の豆知識から「貧血」まで
簡単にまとめてみました。
血管&血液の豆知識
皆さんは、「血管」の長さをご存知ですか?
頭のてっぺんから足の先まで、
動脈、静脈、毛細血管の3種類の血管が、
びっしり張り巡っています。
これらの血管をすべて合わせた長さを
ご存知ですか?
なんと、10万キロメートル‼️
10万キロメートルとは、
地球の赤道を2周半できる長さなのです。
赤道を2周半ですよ。
ちなみに、血液が全身を一巡する時間は、
およそ1分だそうです。
超、超、超ーーー高速ですよね。
血液は、そんな超高速で流れながら、
全身の細胞に栄養分(糖、脂質、たんぱく質)
、ホルモンや酸素を送り届け、二酸化炭素や
代謝老廃物を肺、肝臓、腎臓、脾臓などに
せっせと運搬しています。
ちなみに血液は人間の体重の約8%を占め、
性別などによる個人差はあるものの、
成人の場合、体重1kgあたり約80mLが
血液とされています
(例:体重60kgの人なら血液の総量は5L弱)。
また血液は赤血球、白血球、血小板からなる
細胞成分(血球)と液体成分(血漿)で構成
されています。
次に、血と名前がついたお馴染みの
「貧血」についてまとめました。
貧血について
まずは、貧血と考えられる症状に
ついてです。
① 貧血の症状
●体がだるい
●疲れやすい
●肌が乾燥する
●食欲がない
●すぐに疲れる
●息切れをする
●口内炎ができる
こういったちょっとした体の不調がある場合は
もしかしたら貧血が関連しているかも
しれません。
② 鉄欠乏性貧血の原因
貧血の70~80%が、鉄分が欠乏するために起きる
貧血、いわゆる「鉄欠乏性貧血」だといわれています。
血液の赤血球に含まれているヘモグロビンは、
鉄を含むヘムという赤い色素とたんぱく質が
結合してできており、このヘモグロビンが
酸素を全身に運んでいます。
また、代謝で産生された二酸化炭素を
肺まで運んでいるのもヘモグロビンです。
しかし鉄分が不足するとヘモグロビンの生成が
減少し、体のすみずみまで酸素を届けることが
できなくなってしまいます。
となると、体のいたるところで酸欠状態に
なってしまうということです。
だから様々な不快な症状が出てくるのです。
日本人の鉄分摂取量が、この40年で半分近く
まで減ったと言われています。
原因は、鉄分不足の偏った食事や
過度なダイエット、鉄の調理器具を
使わなくなったことが挙げられています。
病気などによる出血でも起こります。
また、胃腸での鉄分の吸収に問題があるときに
起こる場合もあります。
③ 栄養不足が鉄欠乏性貧血をおこす
鉄を含むヘムという赤い色素とたんぱく質が
結合して作られいる赤血球の寿命は
100~120日(約4ヶ月)
4ヶ月目に一度に新しいものと古いものが
入れ替わっているのではなく、毎日少しずつ
入れ替わっています。
赤血球は骨髄で生成されますが、
最初に赤芽球という赤血球のもとになる
母細胞が作られ、それが細胞分裂する
ことで作られていきます。
このときに必要となるのが、葉酸や
ビタミンB12といったビタミンです。
葉酸やビタミンB12が不足すると
赤芽球の細胞分裂がうまくいかないのです。
鉄欠乏性貧血だから、鉄分を!!と
思っていませんか?
それだけでは、改善しませんよ!!
④ 日々の食生活で鉄欠乏性貧血の改善を!!
では、何を食べたら良いのか?
見ていきましょう。
まずは、鉄
鉄分は、吸収率が悪い栄養素です。
そのうえ、他の栄養素が不足すると吸収率は
上がらないのです。
ですから、鉄分を多く含む食品以外に、
鉄の吸収を即す食品をバランスよく食べる
必要があります。
では、どういった食品を摂ればよいのか
考えてみましょう。
まず、鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の
2種類があります。
ヘム鉄を多く含む食品はレバーや肉、魚類など。
非ヘム鉄は野菜や豆類、海藻、卵など。
鉄製の調理器具を使って料理するのは
とってもオススメです!
鉄は、ビタミンCなどと組み合わせることで、
吸収率が上がるといわれているので、
ビタミンCが多く含まれる
果物(とくにかんきつ類やイチゴ)、お野菜などを
一緒に食べましょう。
葉酸、こちらは緑黄色野菜やかんきつ類などの
果物に多く含まれています。
ビタミンB12は、肉や魚類、卵、乳製品など
動物性食品に含まれています。
⑤ その他で気をつけること
バランスがとれた日々のお食事はもちろん、
血の量をしっかり増やすためには、
休息も大切です。
夜はしっかり眠りましょう。
東洋医学では、目の酷使は、血を消耗すると
言われているのでスマートフォンや、
パソコン、テレビもほどほどにしてくださいね。