腸のお話(腸と免疫)

春は花粉症など、アレルギーには辛い季節です。
アレルギーなども免疫が関係していることをご存知ですか?

では、「免疫」に関係する臓器と聞かれて、何とお答えになるでしょう。
少し考えてみてください。

答えは、「腸」です。

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腸は消化された食べ物からの栄養吸収に関わっている内臓の一つですが、腸管の内側にある粘膜上皮は、皮膚や鼻腔・口腔粘膜と同じように体の外側とみることもできることから、腸は「内なる外」と呼ばれています。
そのため、侵入してくる病原菌や有害な化学物質等の異物から身体を守るために、多くの免疫防御機構が備わっているのです。
腸の粘膜の表面積は実に全身の皮膚のおよそ200倍ともいわれています。
血液中を流れるリンパ球といわれる免疫細胞の多くが腸に集まっており、それら免疫細胞が腸の粘膜やヒダに集まってバイエル版と言うリンパ組織を形成しています。
人の体の全免疫システム全体の70%が腸に集中していると言われていることから、人体最大の免疫器官(臓器)といえるのです。

また腸は、「第2の脳」とも呼ばれています。
その理由は、次回♪