スーパーフード 菊芋

この秋に初めて口にした「菊芋」。

自然農法の畑を営んでいる友人に分けてもらったのですが、芋というより、形は生姜。

タワシでゴシゴシ洗って、そのまま薄くスライスして、
ナムルにしたり、ゆず酢につけたりしていただきました。
シャキシャキした食感で、イヤミのない味にすっかりハマってしまいました。

スーパーフード菊芋

スーパーフード菊芋

 実は、この「菊芋」。
糖尿病やダイエットに効果があるということなので、調べてみました。

注目される成分は「天然のインシュリン」と言われる「イヌリン」が
生だと15%前後含まれているそうです。

イヌリン」とは、多糖類の一種で、砂糖やでんぷんなどの糖類の仲間です。
しかし、人間はイヌリンを分解する酵素を持っていないので、
イヌリンを含む食材を食べてもほとんど吸収されずに体外へ排出されます。
そのため、水溶性の食物繊維に分類され、腸内で発酵分解されると
フラクトオリゴ糖になることで知られています。
そして、イヌリンは腸で水分を吸収するとゲル状になり、
一緒に摂った糖質の吸収を抑える働きを持っています。

菊芋」が糖尿病やダイエットに効果があるということが納得できますね。

地域にもよるでしょうが、この「菊芋」は、ご近所のスーパーでは、
なかなか見かけません(涙)

しかし、他にもイヌリンを含んで、手に入れやすいお野菜があるのです。
それは、ゴボウ(イヌリン含有量3.5-4.0%)、ニンニク(イヌリン含有量9-16%)、
玉ねぎ(イヌリン含有量2-6%)、チコリ(イヌリン含有量15-20 %)
ニラ(イヌリン含有量3~10%)。

腸内でフラクトオリゴ糖になるイヌリンは、スーパー善玉菌であるビフィズス菌や
酪酸菌の餌になります。

酪酸菌は今話題の菌!!酪酸や酢酸を作り出し、有害菌(悪玉菌)の発育を抑制します。
また、酪酸は大腸の主要なエネルギー源であり、酪酸により酸素が消費されることで、
大腸内がビフィズス菌や他の有用菌(善玉菌)が棲みやすい環境になるそうですよ~

イヌリン、しっかり取りたいですね。     (石井)