しっかり摂ろう「β-カロテン」
これから、どんどん日差しがきつくなり、暑い夏へと突入していきます。
照りつける太陽からめいっぱい日差しを浴びて、栄養のギュッと詰まった夏野菜も旬を迎えます。
その中でも、是非とも、食卓に取り入れてほしい野菜をご紹介します。
それは、「青じそ」馴染み深い香味野菜です。

青じそ ベータカロテン
シソは、古くから、発汗解熱作用、整腸作用、抗炎症作用があるとされ、漢方の原料でも使われています。
緑黄色野菜の一種である青シソには、たくさんの栄養素や身体に良い成分が豊富に含まれています。
まず、青じその香り成分の大半を占めるペリルアルデヒドには、強い抗菌作用と防腐効果があります。
「刺身のツマ」として添えられているのは理にかなっていますよね。
また食中毒を予防するほか消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もあります。
さらに、青じそにはポリフェノールの一種であるロスマリン酸という成分が含まれています。
これもペリルアルデヒドと同様に天然の防腐剤として知られており、抗菌作用や抗ウイルス作用があります。
そして、β-カロテンもたっぷり含まれています。
ということで、今月はβ-カロテンについてもう少し詳しくみてみましょう。
「β-カロテン」、耳にしたことありますよね。
そうです。弊社のマルチビタミン&ミネラルサプリのNUTRA VITAには4000IUも配合しています。
β-カロテンはプロビタミンAカロテノイドの一種。
体の要求に応じてビタミンAに変換されます。
さまざまな植物性食品に含まれるβ-カロテンは、多くの果物や野菜の赤、黄、オレンジ色の元となる色素です。
脂溶性のビタミンAは肝臓に貯蔵されますが、多くとりすぎると、肝臓に運ばれていく間に体にたいして様々な毒性をもたらします。
だから、体内で必要に応じてビタミンAに変換してくれるβ-カロテンとして補給しておくのが大切なのです。
β-カロテンの効果
●視覚機能の維持
β-カロテンからつくられるビタミンAは、視力を正常に保つ役目も担っており、特に夜盲症の予防や視力低下の抑制などが知られています。
●成長の促進と生命維持
ビタミンAには強い骨づくりのサポート、成長の促進などの効果があり、子どもの発育期におけるビタミンAの摂取不足は、成長の停止や知能障害などが欠乏症として現れる場合もあります。
成長期の子どもにとって、ビタミンAとして働くβ-カロテンは、特に欠かすことのできない栄養素であると考えられています。
●免疫
β-カロテンは抗酸化物質であるため、体内の酸化ストレスを抑えることで免疫力を高めることができます。
酸化ストレスは、心疾患、関節炎、糖尿病、アルツハイマー病、脳卒中、アテローム性、動脈硬化症などの慢性疾患の直接原因となります。
ガンは、多くの細胞の遺伝子が活性酸素によって傷つけられることがきっかけとなり発生します。
β-カロテンの持つ抗酸化作用は、ガンのきっかけとなる遺伝子の損傷を防止する効果があり、ガンの予防や抑制の効果が期待できます。
●皮膚
主に抗酸化物質として作用するβ-カロテンは、皮膚の健康と肌質を改善するのに役立ちます。
研究によると、β-カロテンのような植物化学物質を豊富に含む食事を摂ることで、紫外線に対する皮膚の防御力向上が図れます。
この保護効果により、肌の弾力が保たれ、シワやシミといった紫外線の影響が抑えられます。
ですから、β-カロテンの効果はニキビ予防やシミ対策に期待できそうです。
また、細胞のターンオーバー(代謝)を促進することで自然な角質除去能力も発揮するβ-カロテンは、皮膚の健康と肌質を改善します。
●メンタルヘルス
β-カロテンの抗酸化作用は、認知機能や記憶力といったメンタルヘルスを改善する可能性があります。
一連の研究では、β-カロテンのサプリメントを長期的に摂取すると、記憶力と認知機能がいずれも改善されることが示されました。
その他の研究でも、不安やうつ病などのストレス性障害の患者にこの抗酸化物質の補給が有効であることが示されています。
いかがですか?
β-カロテンは、スーパーマン的にすごいパワーを持っていますよね。
β-カロテンは、青じそだけでなく、にんじん、パプリカ、ブロッコリー、かぼちゃ、パセリなど色の濃い野菜にたっぷり含まれていますので、
しっかり食べて夏を乗り切りましょう!!