子供の発達障害と栄養の大切さ
現在、日本において「発達障害」とされる子どもが急増しています。
発達障害の障害種別は、
大きくADHD系、ASD系、SLD系の3つに分類されます。
どれか一つの特性がある方もいますが、重なり合った特性を持っている方も多くいます。
発達障害の原因については
「遺伝子的要因」と「環境的要因」の二つが関係しているということがわかってきています。
親のしつけや子育て、個人の努力不足が原因ではありません。
「遺伝子的要因」については、詳細は未だ分かっていません。
同じ遺伝子情報をもつ一卵性双生児でも片方が発達障害と診断されてももう片方は診断されないというケースもあり、単純に遺伝的原因だけでは説明できないことは判明しています。
「環境的要因」の「環境」とは、
食事や運動、汚染物質、ストレス、また母体のお腹の中にいたときに、外から受けた刺激など、たくさん候補はありますが、はっきりと原因を断定できない現状です。
しかし最近の研究で、分かってきたこともあります。
今回は、ADHD(注意欠如・多動性障害)と栄養についてのここ最近の研究発表をご紹介します。
① 米国オハイオ州立大学の発表では、ADHD(注意欠如・多動性障害)の子供が、果物や野菜が豊富な食生活を送ることで症状を緩和する助けとなる可能性が示されました。
② 米国オレゴン健康科学大学では、同じくADHDの子供たちに対し、微量栄養素(ビタミン&ミネラル)を摂らせた場合、集中力や気分が良くなる可能性が3倍高いことを発見しました。
参加者はランダムに2グループにわけられ、1つのグループは、推奨される1日の許容量と許容上限の間の用量で、ビタミンと必須ミネラルを含む微量栄養素カプセルを提供され、他のグループはプラセボカプセルを与えらました。
ADHDの子供たちにとって、いかに食事が、栄養が重要かがこれらの研究から分かりますよね。
研究者たちは、ADHDは脳内の一部の神経伝達物質のレベルの低さに関連していると考えています。
私たちの脳内では、細胞から細胞へ情報が伝えられることで、身体の機能が働くようになっています。
その細胞から細胞をつなぐ部位のことをシナプスといいます。
このシナプスの間を行き来するのが神経伝達物質です。

発達障害の障害種別
少なくとも20以上の神経伝達物質があり、それぞれ異なる機能を持ちます。
中でも代表的なものとして、セロトニン、ドーパミン、GABA、ノンアドレナリン、アセチルコリンがあります。
これらの神経伝達物質は、意欲、記憶、学習脳力、精神の安定、集中力、やる気、睡眠などの重要な脳機能において役割を果たします。
神経伝達物質は、食べたものから作られています。
だから、栄養が不足していると当然神経伝達物質が十分に作られず、脳の状態が大変困ったことになります。
神経伝達物質の合成には、アミノ酸を原料として、多くのビタミンB群や葉酸などのビタミン、そしてマグネシウムや銅などのミネラルが必要なのです。
研究者たちが考える脳内の一部の神経伝達物質のレベルの低さは、栄養状態の悪さだと言っても過言ではないでしょう。
ということは、
親が「勉強して賢い子になってもらいたい」と子供に望む前に、脳の神経伝達物質がきちんと合成されて働くための栄養を親が子供に与えているかの方が先だということですね。
NUTRA VITAの1日5粒は、約50~60kgぐらいの成人目安に作っていますので、粒数を減らすとお子様にも摂っていただけます。

脳の神経伝達物質
偏食があるお子様だと、どうしてもビタミン・ミネラル不足になってしまうので、上手にVITAを利用して脳育してあげてください。(石井)