オンラインからオフラインへ! コミュニケーションについて確認しよう!!
コミュニケーションは社会生活を営む上で不可欠です。
若い人の間では、コミュニケーション力の低い人を「コミュ障」とか、高い人を「コミュ力が高い」なんて言葉ができるほど、年齢に関係なくコミュニケーションを大切にしている、関心があるということです。
そもそもコミュニケーションとは何でしょうか?
コミュニケーションの語源は、ラテン語のコムニス(communis)と言われています。
この「communis」には、「共通の」「共有する」「分かち合う」といった意味です。
ですから、コミュニケーションとは、相手に自分のことを伝えるという一方的なものではなく、伝えたものを「お互いが共有すること」が本質となってきます。
コミュニケーションには、3つの要素があります。

コミュニケーション
言語コミュニケーションは言語情報、準言語コミュニケーションは聴覚情報、非言語コミュニケーションは視覚情報です。
アメリカの心理学者であるロバート・メラビアンが提唱した、コミュニケーションにおける影響の受け方の法則のことをメラビアンの法則と言うのですが、この法則によると話し手が聞き手にあたえる印象は、
言語による影響(言語情報)・・・7%
準言語による影響(聴覚情報)・・・38%
非言語による影響(視覚情報)・・・55%
というように、いかに言葉以上に視覚情報が聞き手に影響を与えるとされています。
プレゼントをして、相手から「嬉しい」と言われても、表情や態度から「プレゼントが気に入らない」という見た目の印象の方が、相手に伝わるということです。
ですから、人とコミュニケーションをする時は、視覚情報、聴覚情報、言語情報の統一が重要だということです。
きちんと言葉にする内容に合わせて、表情や声のトーンを調整することが大切ということです。
話は変わって、「体は嘘をつかない」「体は正直」とよく言われますが、では、私たちの体の中でもっとも正直な部位はどこでしょう?
ちょっと、考えてください。
「目は口ほどに物を言う」なんて言葉を思い出して、目と答えた方、瞳孔、顔色、手の動きなど、色々と思いつかれたのではないでしょうか?
「人間ウソ発見器」の異名をとる元敏腕FBI捜査官のジョー・ナヴァロと経営管理学教授のマーヴィン・カーリンズの著書『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)』では、人の体で一番嘘がつけない場所・・・
それは「足・脚である」と述べています。
たいがいの人は、人と話すときは、表情については気を付けていますが、頭から遠い部位になるほど意識が薄れがちになります。
顔では笑っていても、貧乏ゆすりをしているなんてこともあります。
また、足の向きは好きなもののほうに向く傾向があります。
相手の顔と体はこちらを向いていても、足先が出口に向かっていたら、この場を離れたいというサインになります。
そういった言葉では語れない本音が表れているのが、無意識のうちにしている“しぐさ=反応”です。
その無意識の反応は、脳の大脳辺縁系から指示が出ています。
大脳辺縁系は感情を司る役割も持ち、インプットされた情報に対して反射的に反応してしまうため、私たちの思考を介する前に体が勝手に動いてしまうのです。
ですから「体は正直」。
口から出る言葉よりもはるかに素直に私たちの感情を表しています。
46道府県が10月11日から、東京都は10月20日から全国旅行支援が始まっていて、コロナ禍の規制緩和も次々に行われる中、オンラインからオフラインで人と出会う場面も増えています。
考えや思いがうまく伝わらない、または相手からそれらが伝わってこないときは、コミュニケーションの3つの要素を思い出して、特に準言語・非言語コミュニケーションに目を向けてみてください。
いかに多くの情報を相手も自分も発信しながら、コミュニケーションしていると気が付くはずです。
もしも、話している相手の足先が出口に向かっていたとしても、あなたのことを嫌だと思っているわけでなく、次の予定があって時間がない場合もあるので、そこは相手の状況も合わせて、相手の本音を受け取ってくださいね。