プロテオグリカンについて①
プロテオグリカン開発秘話
コラーゲンやヒアルロン酸とともに「細胞外マトリックス」を形成する第3の生体成分と呼ばれている「プロテオグリカン」。

[細胞外マトリックス]
「細胞外マトリックス」とは、簡単に言えば、体を作っている細胞と細胞の隙間にある基質(その場所を埋めている物質)のことで、動物の場合は、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどが主な成分です。
プロテオグリカンが、発見されたのは1970年代、今からだいたい50年以上前で、当時から注目の成分でした。
しかし、高濃度で抽出するのがとても難しく、製造コストは1グラム当たり3千万円と金やダイヤモンドよりも高価、さらに有害な薬品を用いなければならないこともあり、実用化は極めて難しい「夢の成分」 でした。
そんな「夢の成分」の抽出に成功した国はどこでしょう?
実は、日本なのです。
2000年に、青森県の弘前大学が人体に安全な食用酢酸とアルコールだけを使い、低コストで大量かつ高純度のプロテオグリカンを抽出する技術を確立したのです。
青森県では大変に期待のできる成分として、プロテオグリカンの抽出や活用について産官学で連携し、研究・開発を進めており、新たな発見が出続けています。
弘前大学が解明した
プロテオグリカンの生理機能
プロテオグリカンは、プロテイン(たんぱく質)とグリカン(多糖)の複合語です。
上の図でもわかるように、コラーゲンやヒアルロン酸の間を縫うように存在して、関節軟骨特有の機能である弾性や衝撃吸収といったクッションの役割を果たしています。
2017年には、米国で開かれた展示会「ナチュラルプロダクツEXPO」において、最新の優れた機能性原料に贈られる「最優秀原料賞」を受賞し、世界中から注目されているプロテオグリカンは、色々な分野で可能性のある素材です。
そんなプロテオグリカンは、どんな効果があるのか見ていきましょう。
● 関 節
関節の軟骨にあるプロテオグリカンは、骨と骨の間の滑りをよくしたり、緩衝作用として働き、クッションの役割をしています。
また、プロテオグリカンを減らさないようにすることは、軟骨を維持していくことに役立つことも分かっています。
話は少しずれてしまいますが、膝の関節の痛みに悩んでおられる方向けにTVのコマーシャルで、「世○谷生まれのグルコサミン」とか、コンドロイチン配合の○○を見かけますが、これらの成分とプロテオグリカンの違いは?
実は、プロテオグリカンの中に含まれて水分を含む役割をしているのがコンドロイチンで、プロテオグリカンを作る原料の一部がグルコサミンなのです。
ということは、グルコサミンやコンドロイチンを摂るなら、プロテオグリカンを摂っておけば良いということですよね。
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