アレルギー体質を改善しよう②腸内環境の悪化

腸は、免疫をつかさどる臓器です。

腸内の状態がよくないと、リーキーガットと言って、腸管が十分消化
されていない食物や細菌などを通してしまい、これが血流に入るために、
免疫細胞はこれらの外敵の処理で疲弊してしまいます。
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また糖質、特に精製された砂糖などは腸内の悪玉菌の一つであるカンジダ菌
(カビの一種)の大好物で、これをはびこらせ、善玉菌を減らして腸内環境を
悪化させ、アレルギーの原因を作ります。

充分に栄養が供給されなければ、元気な細胞は作れませんし、強固な粘膜や、
エネルギーあふれる免疫細胞を作ることもできなくなるのはあまりにも自明なことです。

粘膜レベルでアレルギー物質をブロックできないのは、必要な栄養が十分供給されていない
ために粘膜が弱体化しているか、何らかのトラブルが起こっているからです。

大量の糖質の代謝にはこれまた大量のビタミン類が消費されるのですが、それだけの
ビタミンは日常とっていない人がほとんどで、このため腸の内膜も弱ったり、
漏れやすい状態になっていると考えられます。

このようなこと(原因)を知ると、糖質を大幅に減らすことと、微量栄養素を
サプリメントなどで補っていくことで少なくともアレルギーが改善されるはずで
あるということも自明の理となります。

この考えに基いた「栄養療法」は、西洋医学の一時的に症状を緩和するだけの「対症療法」と
異なり、アレルギーを根本から起こさない体質を作る、つまり「根治」させることが
可能なのです。

偏った栄養の摂り方や、微量栄養不足が大部分のアレルギーの根本原因であるから、
食事と栄養による療法こそが正しい、根本的解決方法となるのです。