「健診」と「検診」
いつもありがとうございます。
新年度がはじまり、健康診断を受けられた方も多いのではないでしょうか。
ところで、この健康診断=「健診」と「検診」の違いをご存じでしょうか?
「健診」は、主に健康な人が対象で、健康維持や病気の予防が目的です。
会社で行う定期健診や、特定健診(特定健康診査)が主のものになります。
肥満、血圧など、体の全体的なチェックとなり、生活習慣を見直すことが目的ですので、一次予防の検査となります。
「検診」は、特定の病気の有無を確認するためのものです。
ガン検診や、歯科検診など、特定の臓器を検査することを目的とした場合の検査を表します。
予防医学的には、早期発見が目的ですから、二次予防の検査になります。
実は、日本の「検診」の受診率は他国に比べて低い現状です。
がん検診受診率のデーターが出ていますが、本当に低い数値です。
日本において、生涯の内に男性の62%、女性の47%が罹患するがん。
そして、日本のがん患者の5年生存率は66.4%。日本の医療水準の高さは、世界的に知られています。
その数値をあげていくのは、がんを早期発見するかどうかに掛かっています。
がんの初期のうちは自覚症状がほとんどありません。
進行して自覚症状が出てから病院に行くのでは、医療費負担は増え、助かる確率も低くなってしまいます。
病気にならない生活を心がけるとともに、定期的に人間ドッグ等でしっかり検診を受ける!
それも病気を予防するということになるのではないでしょうか!
(石井 恵美)