食べ過ぎ注意!!③危険!間違ったダイエット
「小食」「節食」「プチ断食」を勧めるメディアをよく見かけます。
これらによって、健康が増進し寿命が延びるということは大方正しいのですが、
食事を抜いたり、量を極端に減らすことには危険も付きまといます。
①ダイエットは正しく行わないと危険!!タンパク質を減らしてはならない。
タンパク質は細胞の増殖や再生に欠かせません。
タンパクは腸の中でアミノ酸にまで分解され吸収されますが、
20種あるアミノ酸のうち9種は体内で作ることのできない必須アミノ酸です。
これらの必須アミノ酸も含まれている肉類、魚肉、卵などの動物性のタンパクを
十分にとらないと、細胞の再生がうまくいきません。
大豆タンパクも結構よいタンパクなのですが、肉に比べると必須アミノ酸が
少々不足しています。
特に高齢の方、重労働や激しいスポーツをする方、育ち盛りの子供さんなどは
肉類からのタンパク質を十二分にとるようにしてください。
また卵はコレステロールを増やすからよくないと思っている方も多いのですが、
これは間違いです。
卵の黄身に入っているコレステロールなど外から取り入れるコレステロールは
血中コレステロール値とはほぼ無関係で、8割以上のコレステロールは肝臓で
作られているからです。
(その上、高コレステロール血しょうは問題のないことは何回も言いましたね。)
ですからタンパク質の摂取元として卵はお勧めです。
タンパク質の毎日の必要摂取基準量は水分を除いた乾燥重量で体重の千分の一程度です。
(体重60Kgの人は毎日60グラム必要ですが、肉のタンパク質量は約25%程度
ですので、乾燥重量60グラムは240グラムのお肉ということとなります。)
②ダイエットは正しく行わないと危険!!良質な油も必ず摂る!
良質な油は全ての細胞の細胞膜形成に必要なものです。
ですからダイエットや長寿のための節食をしても「よい油」は
むしろ増やすべきなのです。
必要な油はオメガ3系のものが筆頭で、これは魚油や亜麻仁油の中に
多く含まれます。
これらは酸化しやすいので高温での調理には使ってはいけません。
必ずバージンオイルを生で摂ってください。
その次はオリーブ油でこの主成分であるオレイン酸が炎症を抑えたり、
動脈硬化を遅らせたりとオメガ3と似た働きがあります。
コーン油やサラダ油などに比べれば酸化しにくいので調理に使うことも、
次善のチョイスとしてOKです。
調理用としてのベストは中鎖飽和脂肪酸がほとんどのココナッツ油です。
不安定な2重結合がまったく無いので、揚げ物やソテーに使っても血管を
いためたり炎症を起こす酸化油になりません。
③ダイエットは正しく行わないと危険!!野菜をたっぷり食べる
野菜や果物には多くのビタミンやミネラルが含まれます。
その多くはNutra Vitaで補充できていますが、VitaにもNutra BK9にも
十分な量が入っていない成分が野菜にはあります。
それは第6栄養素ともいわれるポリフェノールやフラボノイドを
筆頭とするファイトケミカルです。
近年注目を集め、多くの研究成果が出ていますが、
健康増進だけでなく、遺伝子に直接作用する成分などが続々と見つかっていて、
必ず摂るべき栄養素だということが明らかになっています。
野菜類にはもうひとつ欠かせない栄養があります。
それは繊維質です。
繊維質は腸内の善玉菌のえさとなり悪玉菌を駆逐して、
腸内環境を整えてくれますが、この腸内環境が免疫の働きや
アレルギーを改善してくれます。
以上が、ダイエットの注意点です。
結論から言えば、減らして良いものは、炭水化物(穀類や甘いもの)と悪い油だけです。
(成澤)