「医学常識はウソだらけ」高血圧について①

今回は、血圧と血管について書いてみます。

いまは血圧は問題ないという方が多いでしょうけれど、
将来の健康のために少し難しい話も入りますが、
聞いてくださいね。

上の血圧(収縮期血圧)が140を超えると
「高血圧」というレッテルを張られて150あたり
からは血圧降下剤を飲みなさいと言われるのが医学常識ですね。

これに対して異論を唱えられるのが、私の尊敬する、index
近藤誠医師、岡本裕医師などの面々ですが、
今日は三石巌先生の書かれた「医学常識は嘘だらけ」に
沿ってお話ししたいと思います。

それではここで質問です。

(1)なぜ多くの人が年齢とともに高血圧になってくるのでしょうか?

(2)なぜ高血圧はいけないのでしょうか?

お医者さんでなくても(2)の答えはご存知の方は多いですね。

「動脈を傷つけたり、動脈瘤(どうみゃくりゅう)を破裂させたりして
脳溢血などの重篤な病気を起こすから」とでも答えられれば上出来です。

ただし誰でも彼でも140以上は降圧剤をのませるというのは、
あまりにも単純思考で患者の個人差を無視した暴挙と言わざるを得ませんが・・・

でも血圧が少々高いだけで、本当に動脈が破裂したり、
ひどい動脈硬化が起こったりするのでしょうか?

答えは、基本的にNOです。

漠然と高血圧と動脈硬化が結びつけられて考えられているのですが、
関係はどうも逆で、動脈硬化が起こると自然と高血圧になるのです。

では話を戻して(1)の答えはどうでしょうか?

なぜ多くの中年、壮年の方たちが高血圧になるのでしょうか?

世に広く知られている原因は「塩分の取りすぎ」ですね。
これは一理ある回答ですが、お医者さんでもこれだけしか原因として
挙げられない方が多いことは大問題です。

OOの一つ覚えのように「塩分を減らしなさい」の一辺倒の
指導ならお医者さんはいりませんね。

塩分を多くとることによって一時的に血圧は上がりますが、
それは体が、ナトリウム濃度を一定に保とうと水分を多めに
ため込むホメスターシスの結果で一定の容器の中により
多くの水(血液)をため込むので必然的に血圧が上がります。

でもこれだけが原因で高血圧になっている人は(多くはありませんが)
塩分を減らせば比較的すぐに血圧は下がってきますし、
またカリウム、マグネシウムなどを十分摂ることでも血圧は
下がる傾向があります。

しかしながら実際の多くの場合の高血圧はそう単純ではなくて、
多くの「高血圧の人は塩分を減らしても血圧は十分には下がらない
ことが多い」ということが言えます。

では、高血圧の直接の原因は?

その原因は、次回じっくりみていきましょう。  (成澤)

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